ヒプノセラピー(催眠療法)は、リラクゼーションを利用したセラピーです。ひとは深くリラックスすることにより、ふだんは気づかない潜在意識にアプローチすることができるようになります。その潜在意識こそが、あなたの行動や考え方のパターンをつかさどるプログラミング(*)なのです。
この深いリラックス状態では、ひとは長い間戦ってきた自分自身の慢性的なパターンを簡単に手放すことができ、また自分の役に立つ新たな提案をふつうの意識の状態よりも何倍も深く受けいれることができます。そして、潜在意識に変化をもたらすことによって、あなたの体験する世界が確実に変化してくるのです。
(*)「わかっちゃいるけど、やめようと思ってもやめられない」、イライラや自己嫌悪をひきおこす習慣的になっている思考や信念。
人間の意識の中で自覚できる部分は12%、そのなかでもわずか3%しか使っていないといわれています。残りの膨大な90%以上は、まったく自覚できないところに隠されています。しかし、この隠された部分こそがあなたの行動や考え方のベースになっています。まさに、あなたの行動の「司令塔」なのです。
「やめようと思ったのにまたやってしまった!」「わかっちゃいるけどやめられない!」というようなことはありませんか?これは、潜在意識に刷り込まれた役にたたないプログラミングが壊れたレコードのように勝手に作動してしまうからです。
潜在意識は、およそ13歳までのあいだにプログラミングが完了します。それ以降の人生は、13歳までの刷り込みをもとに行動したり考えたりするのです。ですから、わたしたちは「今の自分」が考え行動していると思っていますが、じつは「13歳までの自分」が行動しているようなものなのです。13歳以降、しっかりと守られたプログラミングは変更することができませんが、ただひとつだけしっかり守られた潜在意識にアプローチする方法があるのです。次ぎの「どうやって潜在意識に働きかけるの?」に続く・・・。
ふだん、潜在意識の扉はかたく閉ざされた状態です。その中にわたしたちが13歳までにつちかわれた行動プログラミングがしっかりと守られています(こうして守られることにより、日々人格がコロコロ変化してしまうことをさけ、一貫したものの見方考え方により安定した自己を保ちます)。しかし、深くリラックス状態(変性意識あるいは、トランス状態)では、容易に潜在意識の扉をあけ、自分を突き動かすプログラミングにアプローチすることができるのです。
ヒプノセラピーでは、言葉と音楽による誘導で深くリラックスすることにより、変性意識状態(*)へと導きます。その深いリラックスした状態では、表面意識の割合が小さくなり、あなたの行動や考え方をつかさどっている潜在意識にすみやかにアプローチすることができるのです。そして、否定的な役にたたないプログラミングを手放し、自分が納得し、また自分の役にたつ肯定的な提案をすみやかに受けいれることができるのです。すると、自分の行動・考え方に変化を起こすことができます。
(*)変性意識は、特別は状態ではありません。わたしたちは誰でも、一日に十数回、変性意識に出たり入ったりしています。たとえば、寝起きの状態、映画やスポーツ観戦に没頭してる状態、ダンスや瞑想、ドライブも変性意識状態です。この状態は、起きているときと寝ているときの中間の脳波になり、より感覚が鋭く、集中力が高まり、心身が深くリラックスすることにより心身ともに活性化されるのです。
恥ずかしいことをしゃべってしまったり、秘密を知られることはない?
今、軽く目を閉じてみてください。まわりの音が聞こえますか?身体は動かせますか?自分が誰だかわかりますか?・・・・じつは、ヒプノセラピーの状態はまさにこのような状態、目を軽く閉じているときと同じ状態です。ですので、意識や記憶がなくなったり、言いたくないことを言ったり、意志に反してやりたくないことをしてしまうようなことはないのです。深くリラックスすることにより、より感覚が拡張し、ふだんは感じることができない意識まで感じるとることができるようになるのです。
このように、深くリラックスすることにより表面意識(意志や理性)は小さくなりますが、決してなくなってしまうことはありません。セッション中は過去のビジョンが出てきても、「あれ?これってわたしの想像かも?」とか「こんなの出てきちゃっておかし〜!」と、つねに表面意識が検閲をかけることになります。ですので、ヒプノセラピーはまったく人をコントロールする力は持ちませんし、意識がなくなってしまうこともないのです。
すべての催眠は自己催眠です。ご本人の意志によって誘導されてゆきます。セラピストは、その方の心のパワーの方向指示器になるだけなのです。「これをやってみよう!」とご本人の積極的なセラピーに参加する姿勢があってこそ、セラピーを成功させることができます。ですので、お受けになるときにはなによりも、ご自身の自発的な意志こそが大切です。自発性こそが大きな癒しをもたらす力となるのです。
カウンセリングやその他の心理療法は、意識の表面の部分(意志や理性)に働きかけようとするものがほとんどです。しかし、意識できる自分を変えても変化は長くは続きません。わたしたちをほんとうに突き動かしているのは、その下の潜在意識に隠されているプログラミングによってなのです。いくら表面の意識に言いきかせたり、傷を癒そうと絆創膏をはっても効果があがらないのです。ふだんは意識できない深い意識である潜在意識に働きかけ新しいプログラミングをすることによってのみ、人はほんとうに行動を変化させることができるのです。潜在意識の変化なくして、わたしたちの真の変化はないといえます。
ヒプノセラピーは、どなたにもご利用いただける安全で楽しいセラピーです。とくに、問題をかかえていない場合でも、自己成長や才能の発見など、自己啓発的は効果も期待できます。
セッション中の否定的な気持ちも、そのまま受けいれてゆきます。なぜなら、わたしたちの否定的な考えというのは、小さい頃からくり返し刷り込まれたことによって習慣化しているからです。また、どなたの中にも、「今の自分を変えたくない」という変化への怖れがあるので、否定的な気持ちが出てきても不思議ではありません。
潜在意識の扉が開いた状態で、「なぜ、そのように感じるのか」を客観的にみることにより、その原因に気づき穏やかに手放すことができます。また、その状態で肯定的な提案をすることにより、容易に新しい考え方、感じ方を持つことができるようになるのです。
もし、今なにかがうまくいっていないようであれば、あるいは自分自身が心地よくいられないようであれば、それは過去の自分のイメージにとらわれている証拠です。今の自分には役にたたない信念(プログラミング)をかかえたまま生きているからです。一歩ふみだして、より幸せな自分を自分自身にプレゼントしてあげるときです。
「もう、変わりたい!」「もう、こんな自分から卒業したい!」「こんなはずじゃない」そんな気持ちをあなたがお持ちだったら大丈夫。あなたの変わりたい気持ちが大きければ大きいほど、セラピーはあなたを後押ししてくれます。
このセラピーを受けることによって「自分は何を手放すのか」。それを手放すことによって「何が手に入るのか」。そして、それによって「何ができるのか」、「どんな自分がそこにいるのか」。ゴールをはっきりさせればさせるほど、あなたはそこへ向かってゆくことができます。セラピーをお受けになる前に、ノートに書き出してみてください。さらに、セッションが実り多いものとなることでしょう。そして、あなたは自分があらかじめ決めたゴールへといざなわれてゆきのです。
よく「かかる」とか「かからない」、「見える」とか「見えない」ということがとりあげられます。「ヒプノセラピーをしたのに何も見えなかった」。もちろん、ヒプノセラピーでビジョンを見ることを目的にいらっしゃる方もいらっしゃいますが、ヒプノセラピーは「見る」ことが大切ではないのです。より本来のあなたになるための癒しのメソッドだからです。
ヒプノセラピーはテレビで観る「催眠術ショー」とは違うものです。「かかる」「かからない」という表現はあまり適切ではありません。なぜなら、ただ深くリラックスするだけだからです。もし、多少緊張されていたとしても、その状態でも十分セラピーをすることができるのです。
また、「過去世が見えた」「見えなかった」ということを気にされる方もいらっしゃるでしょう。しかし、「見えた」「見えない」は、「癒し」「解放」「変化」からみると重要な問題ではありません。あなたか視覚タイプであれば、驚くほど鮮明なビジョンにびっくりされるかもしれません。一方、感覚タイプの方は感情や身体にあらわれる感覚から、直感的にストーリーや状況が感じられてくるかもしれません。あるいは、「見えない」「感じない」けど、どうしても自分が話したくなるストーリーがあるかもしれません。
クライアントさんに、セッション後「それはビジョンとして全部 ”見えて” いたのですか?」とうかがうと、「う〜ん・・・。そうではない気がします。見えてはいないのですが、まるで見ているようにリアルなのです。感じているので見ているように感じてしまうのです」とおっしゃる場合もあります。こういう方は、「見えて」はいませんが、ちゃんと「わかって」いるのです。そして、視覚タイプであろうが感覚タイプであろうが、セラピーの効果に違いはありません。
「見るんだ」とりきんでしまうと、すでに湧きあがってきている感情や身体の感覚を無視してしまい、大切な気づきを見逃してしまう場合があります。「見よう」とするこだわりは、いったん手放してしまいましょう。そのほうが、あるがままのすばらしいセッションになることでしょう。
たんに幼児期を再体験したり過去世を見るだけでセッションを終わらせてしまうと、そのときの苦しい感情が浄化されず表面意識にそのままとどまってしまうことがあります。いままで奥深くしまいこまれていたものが、目の前にぶら下がっているような状態になってしまうのです。
セラピーの終わらせ方は、そのセッションごとにいろいろな方法があります。自分にとって役にたたない幼児期の体験や過去世での思い込みがある場合、過去を書き換えることもありますし、あるいはその体験から何らかの気づきや学びをえること、過去の自分とコミュニケーションしてメッセージをもらつこと、そして過去の自分を本来いるべきところに戻してあげること(俗に成仏ともいいます)、自分の中に新しい信念(プログラミング)を確立すること・・・など、自分のなかでしっかりと納得し完結できるプロセスが必要といえます。
人の心のパワーというものは、すばらしいものです。どんな問題でも、問題はさらに幸せな自分になるためのステップなのです。
一回からでもセッションはお受けになることができますが、より効果的で深いセラピーのためには1クール(3回)をおすすめいたします。たいていの方は、はじめてのセッションでは多少緊張されますので、回を重ねるごとに深く潜在意識にアクセスすることができるようになり、セッションが深まってゆきます。また、毎回のセッションの前後にも十分なカウンセリングをお受けになることによって、より新しいものの見方、気づきを加速させることができます。
1クール(3回)セッションでは、基本的には一回目のセラピーでは誘導に慣れリラックスする練習をしながら、あなたの才能の鍵をにぎるインナーチャイルドにアクセスし癒しを行います。二回目では、現在のご自分の足かせとなっている幼児期をみてゆきます。そして、準備ができた三回目では過去世退行、ハイヤーセルフのセッションを行ってゆきます。もちろん、おひとりおひとりにあったメニューを作成致しますので、三回のセッションはご自分のそのときの状態にあったものにすることができます。また、一回のセッションの場合はたっぷりとお時間をとってありますので、一回でも深いセッションを体験していただくことができます。