気づきの日記「与えることから始めよう 〜あなたが住みたい世界は、あなたの心がつくるもの〜」

そのまま返ってくる「自分のエネルギー」

日常の中で、こんな経験はありませんか?

「ちゃんと話そうと思っていたのに、相手の態度が冷たく感じて悲しかった」
「笑顔で挨拶したら、びっくりするくらい明るく優しい態度で返してもらえた」

それが親しい人であれ、店員さんであれ、私たちはいつも出会う人に「何かを差し出し、何かを受け取る」ことを繰り返しています。
そしてその“何か”は、たいてい自分の心の中に抱いている気持ちが元になっているのです。

たとえば、イライラしながら対応すれば、相手の態度にもトゲを感じたり。
逆に、温かく理解しようとする気持ちで接すれば、相手も柔らかく応じてくれることが多いのではないでしょうか。

宇宙は、まるで静かな湖のようです。
あなたが投げかけた波紋だけが、あなたに返ってくる。
与えたものしか受け取れない――それがこの世界の静かな真実です。


外の世界は、内なる心の鏡

私たちが目にしている世界とは、まさに自分の心の状態を映し出した“投影”です。
つまり、世界の見え方は、自分の心の中にある信念や感情によって決まるということ。

たとえば、「雨の日は心が沈む」と感じるのであれば、雨の日がそうさせているのではなく、自分の心がそう感じているのです。

対人関係でも同じです。
自分の中に「どうせ分かってもらえない」という思いがあると、実際にそのような経験ばかりが現れるように感じるでしょう。
でもその逆に、「私は愛される存在だ」「世界は優しい」と信じていれば、同じ出来事でもまったく違って見えるのです。

だからこそ、私は「どんな世界に住みたいのか?」「どんな体験をしたいのか?」を、自分に問いかけてみることが大切だと思っています。

欲しいものは、まず与えてみる

たとえば、「もっと優しくされたい」と思うとき。
「もっと認められたい」「もっと安心したい」と感じるとき。

「優しくしてほしいな」と思ったら、
誰かにそれを求める代わりに、
自分がその“優しさ”を誰かに届けてみる。
それが、ほんとうの変化の始まりです。

最初は、なんだか損しているように感じるかもしれません。
けれどその瞬間、すでにあなたの中に「優しさ」や「承認」や「安心感」が満ちていることに気づくのです。
与えることができるということは、すでに持っているという証なのですから。

そして不思議なことに、それを与えた分だけ、ちゃんと受け取ることができ、満たされた安らぎを感じることができるのです。


コントロールを手放すと、ほんとうの自由が始まる

「こんなふうに思ってもらいたい」「こうしてもらいたい」と思うとき、つい相手を変えたくなったり、状況をコントロールしたくなりますよね。

しかし、「外側を変える」ということに、ほんとうの意味はありません。
必要なのは、「出発点から変えること」。
つまり、自分の心のあり方を見つめ、整えていくことです。

そこには、“戦わない、優しい道”があります。

今日のひとことメッセージ 🌸

与えることは、自分の内にすでにそれがあると認めること。
与えた分だけ、ほんとうの豊かさが返ってきて、
十分な自分に気づき、安心が広がる。


私たちはいつだって、どんな瞬間も、「自分から始める」ことができます。
ほんの少しの勇気とやさしさで、あなたの世界はきっと、もっと穏やかに、美しく変わっていきます。

今日あなたがそっと差し出したやさしさが、どこかで静かに花ひらき、
誰かの心にあたたかな光となって届きますように。

まずは、自分にやさしく。
そしてあふれたそのやさしさを、世界へと手渡して。

あなたの心が、静かに満たされていきますように🍀



「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 / ヒプノセラピーカウンセリングリコネクション

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