「私が望んでいるのは、こんなことじゃない」「私がいたいところは、ここじゃない」「この人じゃない」「これじゃない」 ・・・ こんなセリフがアタマをかけめぐるやいなや、突如としてイヤな気持ちにおそわれます。
「自分は間違ってしまったのだ」「失敗してしまったのだ」・・・という敗北感や罪悪感でいっぱいになってしまうから。
「これじゃない」ってアタマがささやくまでは、平和だったはずなのに・・・。見えていた景色も、一気に生気を失いトーンダウンしてしまいます。
そうなのです。いつもアタマのなかには、自分を幸せにしてくれないラジオ放送が流れっぱなしになっています。
それを私たちは「自分の」考えと呼んでしまっていますが、たんに勝手にどこからともなく流れているだけであって、まったく「私の」ものではないのです。
「私の」ものではないので、切ることもできませんし、チャンネルも簡単に変わりません。
そんな勝手な放送に対して「なになに?」と真剣に耳を傾けてしまうと、それまで平穏だったはずの日常がいきなり不足と失敗モードに陥ってしまうのです。

もしも学校で、「あなたはいつだって、いるべきところにいる」「あなたはそもそも間違うことなんてできない」「いつだって大丈夫だから」「ただ流れを信頼してみましょう」って、教えてくれさえしたら ・・・。
ところが、誰ひとりとして教えてくれなかったのです。
だって、みんな一日中アタマを流れつづける「みんなで苦しもう放送局」のリスナーだから。じつは、大ファンだったりします。
耳を傾けるのはあたりまえ、そしてその情報をうのみにすることが正しいと信じているのです。
もし、「これじゃない」「ここじゃない」「この人じゃない」が流れてきても、「私とは関係がない!」とまったくとりあわなかったとしたら、こころは穏やかなのです。だって、これで間違いがないから。大丈夫だから。

私たちはいつの瞬間も自分にできることしかしていません。それしかできないのです。
できることがそれだけだから、それがいつも、たったひとつの答えなのです。もともと他はないのです。
それを潔く認めてしまいましょう。そうすると、いろいろなことがシンプルになります。
まさに、♪これでいいのだ〜♪とひらき直れます。
そして、「失敗した」とか「どうしよう?」とか、心配や怖れにこころが占領されることがないので、より正しい導きがこころにストンと落ちてきて、それに気づくことができるようになります。
心配や怖れはものすごくエネルギーを消耗させて、混乱におとしいれ、負のスパイラルに引きこむので、いつも「私はこれでいい!これが大正解!」と思えると(実際そうなのですが)、クリアなこころと十分なエネルギーのなかで、導きに従ってたくさの解決を受けとることができるようになります。

アタマのなかのラジオ放送は無料サービスなので勝手に配信されていますが、それを信じない、握りしめない、のっとられない、といういう自由があります。
アタマが「これじゃない」「ここじゃない」と話しだしたら、「ほほ〜、あなたはそう思っているんですね。でも、私はそう思いません。そもそも、私は間違うことができないので・・・」と軽くスルーいたしましょう。
そして、リラックスして、ドンとかまえておりましょう。 かならず、大丈夫!☆
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )