気づきの日記「”聞く”と”聴く”、そして”観る”と”見る”―心を開く瞬間ー」

「聞く」と「聴く」、
「見る」と「観る」。

この前後の違い、意識したことはありますか?
私たちは日常で、無意識に「聞く」「見る」を選んでいます。

前者は、ただ受け取るのではなく、すぐに価値判断や反論がついてきます。
「本当にそうなの?」「それで大丈夫かな?」と、自分なりに評価し、反応しようと待ち構えている状態です。これでは、摩擦や葛藤が生まれやすく、心は少しずつ疲れていきます。

一方で「聴く」「観る」とは、目の前の言葉や景色をそのまま受け入れること。
頭で解釈せず、善悪も正誤も判断せず、ただ存在するものを丸ごと受け取る態度です。
このとき、心の中に静かな空間が生まれ、そこにメッセージやひらめきが自然にやってきます。

例えば、誰かが話しているとき、つい自分の意見や解釈を差し挟みたくなることがありますよね。
「私ならこうするのに」「それって、おかしくない?」と心の中で反論してしまうのです。
でも、ただ聴く――その瞬間、相手の言葉がそのまま届き、心に柔らかい響きが生まれます。

これは心理学的に言えば「マインドフルネス」ですが、さらに深いのは、エゴの反応を見つめることです。
自分の心が「もっと情報をひけらかしたい」「正しさを証明したい」とざわつく瞬間に気づくこと。
気づくだけで、その力は少しずつ失われていきます。
まるで風に揺れる木の葉のように、静かに落ち着きを取り戻すのです。

同じことは、景色や出来事を見るときにも当てはまります。
目の前のものを「見る」のではなく、「観る」。
色や形、光や陰、空気の微かな揺れにまで心を開く。
すると、そこにただの情報以上の「意味」が宿ります。
人生の中で何気なく通り過ぎる景色が、ふと心に深い安らぎをもたらす瞬間です。

日々の生活で少しだけ意識してみましょう。
人の話に耳を傾けるとき、目に映るものを観るとき、自分の考えや判断をそっと脇に置いてみる。
最初は落ち着かないかもしれません。エゴが鼻高々に反論したがるかもしれません。
でもその「気づき」自体が、目覚めの一歩です。

心を開くことで、私たちは本来の自由と静けさに触れます。
そしてその静けさの中で、人生は思いがけない優しさや導きを見せてくれるのです🕊️


✨ひとことアドバイス✨

目の前の声や景色を、頭で判断せず、ただそのまま受け取ってみましょう。
聴く・観ることを意識するだけで、心は静かに軽くなり、あなたの世界は少しずつやさしく変わります🍀



「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 / ヒプノセラピーカウンセリングリコネクション

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