気づきの日記「考えるほど、長引く――その問題」

「頭の中で考えすぎてしまう――そんな経験はありませんか?
考えれば考えるほど、問題は大きく、長く感じられてしまうものです。
問題に直面したとき、私たちは「向き合って、しっかり考えなければ」と思いがちです。
小さい頃から「自分のアタマでちゃんと考えなさい」と教えられてきたせいか、
考えることこそが、正しい生き方だと信じているのかもしれません。
けれども、よく見てみると――「考え続ける」ことが、かえって問題を大きくしてしまうことがあります。
なぜなら、私たちは考えるたびに、その問題に注意を注ぎ続けているからです。
注意を向けるものは拡大します。
つまり、考え続けるほどに「その問題がリアルな現実」として強化されていくのです。
言いかえれば、「考えること」で解決に向かっているように見えて、
実は「問題自体を持続させている」ことも少なくありません。
「考えないと不安」な心

先日、友人から「もしかしたら手術が必要かもしれない」と打ち明けられました。
当然のことながら、そんなことを聞けば心配になります。
そして気づけば、そのことばかり考えてしまう――。
頭の中は「どうしたらいいんだろう」「もし悪化したら…」とぐるぐる回ります。
でも実は、その思考のループこそが、不安を現実化する方向にエネルギーを注いでいるのです。
不安を「感じてはいけない」と否定する必要はありません。
不安な気持ちになってもかまわないのです。
ただ、「いま自分は考えることで不安を維持しているんだな」と気づくだけでいいのです。
宇宙に委ねる、という選択
では、どうすればいいのでしょうか。
ポイントは、「考えることを手放し、心の力を抜く」ことです。
たとえば、「なるようになるだろう」と心の中でつぶやいてみてください。
それこそが、一番よい解決策なのだ、と。
それは、問題を放置するという意味ではありません。
自分の小さな思考ではなく、大きな存在――宇宙・いのち・神・愛――に手綱を渡す、ということです。
この世界には、私たちが理解しきれない完璧な秩序があります。
思考を静めることで、その流れに自然と調和していくことができるのです。
リラックスが、現実をやわらげる

不思議なことに、手放してリラックスすると、
「リラックスできる現実」がもたらされます。
まるで心の鏡が静まり、映し出す風景まで穏やかに変わっていくように。
問題を解決しようと力む代わりに、ひとつ深呼吸して、静かな信頼の中に身をゆだねてみましょう。
すると、「解決しなければならないと思っていた問題」は、
やがて自然と、思ってもみなかった形で整っていくのです。
まとめ
- 考えすぎることは、問題を現実化させてしまう
- 注意を向けるものは拡大する
- 「なるようになる」とリラックスし、宇宙の流れに委ねる
- 手放しは、思考停止ではなく、完全さへの「信頼」の行為
- リラックスが、穏やかな現実を創り出す
今日のひとことメッセージ🌿
「どうにかしようとしなくていい。信頼の中で、答えは自然と現れる。」








