気づきの日記「困難を越える簡単な道ーーそれは”今”に戻ること」

未来へ心が飛んでしまうとき
困難な状況に巻きこまれたとき、
私たちはつい、まだ起きていない未来へと心が飛んでしまいます。
「もし、こんな最悪の事態になったらどうしよう…」と想像をめぐらし、疲れ果ててしまう。
きっと、あなたにもそんな経験があるはずです。
かつての私も、未来の心配を“今ここ”に持ち込み、心も身体も疲弊してしまうことがありました。
困難を抜け出すシンプルな方法

けれど、困難から抜け出すためのいちばん確かな方法は、とてもシンプルでした。
それは――
とりあえず、“今、目のまえにあることだけに集中する” ということ。
未来を予測して動揺したり、
まだ存在しない「そのとき」のためにエネルギーを消耗するのではなく、
意識をスッと「今」に戻してあげる。
ただそれだけで、心は正気を取り戻し、驚くほど軽くなります。
なぜ「今」に戻ると解決が見えてくるのか
なぜ“今”に視点を戻すことが解決につながるのでしょうか?
それは、「今」とつながるということが、
自分本来の心=静かで広大な叡智の源 とつながる行為だからなのです。
問題は心の中にしか存在しません。
そして、“解決もまた心の中にある”。
過去と未来の思考をそっと脇に置き、
いま目のまえにある一瞬だけに身を置くとき、
エゴの騒がしさは弱まり、
本来の自己がもつ安らかさのなかで、確かな導きが姿を現し始めます。
「この一瞬」に深く入るときの変化
「この一瞬」に深く入り込むと、
心の中にスペースが生まれ、
そこに本来の智慧や直感が流れ込みやすくなります。
まるで、曇った窓をそっと拭いたら、
向こう側の風景が自然と見えはじめるように。
考えすぎてしまう自分へのやさしい声がけ
未来の心配は、私たちを守るための心のクセでもあります。
だから、「考えすぎている自分」に気づいたら、責めないでください。
それよりも、やさしくこう声をかけてあげてください。

――「心配しないで、今ここに戻っておいで」
自分の呼吸に意識を向け、
いま手にしているカップの温度を感じてみる。
いま耳に届く音を、ただ聞いてみる。
いま湧きあがる感情に、そっと寄り添ってみる。
たったそれだけで、心は再び“本来の自分”の軌道に乗りはじめます。
困難は「安らぎへ戻るための扉」
困難に見える出来事は、私たちを脅かすためではなく、
より深い安らぎへと戻るための扉 のようなもの。
その扉を開ける鍵は、“未来の不安”ではなく、
いつだって “今この瞬間”の中 に置かれています。
もし今、何かに行き詰まりを感じているなら、
ぜひ今日一日、ゆっくりと「今」に戻り、「今」とつながる練習をしてみてください。
きっと、あなたの中にある静かな導きが姿を現し、
ほんの少しだけ、世界が優しく安全に見えてくるはずです。
あなたの今日が、静けさと共にありますように。
そして、どんな瞬間にいても“本来のあなた”がそばにいることを思い出せますように🌿





