お茶の間シネマトーク「映画 情熱大陸 土井善晴」

料理研究家・土井善晴さんのお声は、FMの番組でよく耳にしていました。
大阪弁のおおらかなしゃべりは、まるで湯気の立ち上る炊き立てごはんのよう。
聞いているだけで、肩の力が抜けていくようです。

お父さまの土井勝さんは、昭和を代表する料理の大先生。
きっちり手順を踏んだ、正統派の家庭料理を教えてこられました。

一方、善晴さんが提唱するのは「一汁一菜」。
もっとゆるくて、もっと自由で、
「お料理って、本当はこんなに楽しかったんだ」と思い出させてくれる世界です。

お味噌汁に、ベーコン、へたのついたピーマン、
さらにはカマンベールや生クリーム、トーストまで入れちゃう。
そして、お味噌を入れてぐつぐつ煮ても大丈夫。

「ぐつぐつはね、お味噌汁が微笑んで、ニコニコしてる印なんです」

……もう、この一言だけで、救われる人が何人いるでしょう(笑)

多くの人にとって、
「今日なに作ろう?」が、いつの間にか重たい義務になっている。
そのことを感じた土井先生は、
フランスでフレンチを学び、日本でも一流の和食を学んだにもかかわらず、
あえて、シンプルな家庭料理の「一汁一菜」に立ち返ったといいます。

だからこそ、具材も、料理法も、
ストライクゾーンがとても広い。
正解はひとつじゃないし、
その日の気分、その家の事情、その人の体調でかまわない。

土井先生の料理法を見ていると、
「お料理にはたくさんのルールがあって、
それに従わないと美味しくできない」
——そんな思い込みが、崩壊していきます。

じつは、
なんでもあり。
もっと心のままでいい。
自分らしくあっていい。
それでも、ちゃんと美味しくできる。

おしゃべり好きで、おちゃめな一面のある土井先生が
いちばん大切にしているのは、
お料理への「愛」と、相手を「思いやる」こと。

これこそ、最高の調味料ですよね。
(→予告を見る)


今日のひとこと 🌱

心も、お料理と同じ。
レシピより大切なのは、今の自分を「感じる」こと



「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 / ヒプノセラピーカウンセリングリコネクション

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