気づきの日記「怖れを手放せば、流れて流れてうまくいく」

怖れが“自分を守っているように”見えるとき

私たちは、ときに恐れることで、自分を正しく守っているような気持ちになることがあります。
まるで、怖れを感じないことは、問題に正しく対処していないようにさえ感じてしまうのです。

しかし、怖れを感じると身体はぎゅっと固くなり、心は「抵抗と拒絶モード」に入ってしまいます。
身体がこわばると、水の中で力んで沈んでしまうように、人生の流れの中でも、抵抗するほど前に進めなくなってしまうのです。

本来の私たちは“流れと調和できる存在”

けれどほんとうのところは、私たちは本来、
“流れに身をまかせることで、大きな力と同調できる存在” です。

怖れは、エゴと呼ばれる“小さな自己”が安全を求めて騒いでいるだけで、
ほんとうの力をもった私とは別のものなのです。
だからこそ、怖れは人生を導く指針にはなりません。

「怖れは事実ではなく、架空のストーリーにすぎない」

怖れに振り回されていた頃の私

とはいえ、怖れを感じてしまう自分を責める必要はありません。
私自身、何度も「怖れのささやき」に振り回されてきました。
未来への心配、失敗への不安…。
気づくと、心の中でずっと“力んで”いて、身体もガチガチだったことがあります。

でもあるとき、気づきました。
怖れの声に従ってがんばるほど、流れは止まってしまうということを。

ゆだねた瞬間、道はひらける

逆に、怖れをそっと脇に置き、ほんの少しゆだねた瞬間、
道は自然にひらけていきます。
まるで水路をふさいでいたブロックが外れ、また勢いよく水が流れはじめるように。

怖れを完全に消そうとしなくて大丈夫。
ただ、こうつぶやいてみるだけでいいのです。

「怖れは、本当の私じゃない」
「もう、抵抗しなくてもいいよ」
「流れにまかせてみても大丈夫」

“緩み”が流れを取り戻すスイッチ

そうすると、不思議と身体の力が緩み、深い呼吸が戻ってきて、
視界がぱっと明るく広がる瞬間があります。

その“緩み”こそが、流れを取り戻すスイッチ。
緩んだ心は、愛と直感の通り道になります。
そこにスペースが生まれることで、予想もしなかった方向から助けが現れたり、
タイミングのよい出来事が連鎖して起きたりするのです。

スムーズな時、私たちは力んでいない

事実、うまくいっているときの私たちは、決して力んではいません。
ただ、自然体で、心が開いている状態で、意図せずスイスイと進んでいける。
「こうしなきゃ」という焦りが消え、“いまにいる” ことができている。

それこそが、本来の流れに乗っている状態です。

怖れが出てきたときの声がけ

怖れが出てきたら、ただ気づいて優しくこう言ってあげてください。

「怖いんだね。でも、大丈夫。今は、大きな流れに身をまかせてみよう」

たったそれだけで、人生はふたたび流れに乗って動き出します。
そしてあなたが思っている以上に、軽やかに、心地よく、良い方向へと運ばれていくのです。

今日もあなたは、すでに大きな愛の流れの中にいます。
どうかその流れに、少しだけ身体をゆだねて、流れて流れて、流されてみてくださいね🍀


✦ 怖れに気づくための“ミニ実践”

「怖れを感じたときには、その気持ちに気づき、ただ静かに手放してみる」
ほんの数秒でも、心がふっと軽くなり、流れが少し戻るのを感じられます。



「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 / ヒプノセラピーカウンセリングリコネクション

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