気づきの日記「考えを手放し、ミラクルに心をひらく 〜静けさのなかで出会う、ほんとうの答え〜」

考えることをやめたとき、叡智はやってくる

ものごとがうまくいかなくなったとき、私たちはその状態から抜け出そうとして、頭の中であれこれ考えはじめます。

「ああでもない、こうでもない」「ああしたらいいのか、いや、やっぱりこうかも」──
その思考はまるで止まることなく広がっていきます。

この状態は、テーブルの上にうっかりこぼした水のようです。最初は小さな水たまり。でも慌てて何もしないままでいると、じわじわ広がって、気づけばテーブルの端から床へと…。最初よりもずっと手がかかる状態になるのです。

解決しようとする思考の罠

私たちの多くは、「考えることで解決できる」と信じています。むしろ、「考えないなんて無責任」とすら思っているかもしれません。

けれど、私たちの思考はしばしば防衛的で利己的であり、自分を守ることに夢中になるあまり、全体を見通すことができません。たとえ「完璧に思える答え」を導き出したとしても、それはごく一部の状況に対する限定的な答えにすぎないのです。

内なるスーパーコンピューターとつながる

実は、私たちの中にはもっとパワフルで、すべてを知り尽くし、間違うことのない「答え」を差し出してくれる存在がいます。

それは「宇宙の叡智」と呼べるようなもの。
時間や空間のすべてを見通し、関わるすべての人を幸せに導く──そんな完全無欠のスーパーコンピューターのような存在です。

そして、それは特別な人にしか使えないものではなく、すべての人の中にすでに備わっている力なのです。

いったん「考える」をお休みしてみる

この叡智につながるために必要なのは、「考えるのをやめて、心を静かにすること」です。

ほんの数分でもかまいません。深呼吸をして、目を閉じて、今ここに意識を戻してみる。そして「何も考えなくても大丈夫」と自分に許してあげるのです。

最初は、むしろ落ち着かなく感じるかもしれません。考えるのをやめることが、怖く感じる人もいるでしょう。でも、それでも大丈夫。静けさに慣れてくると、そこには想像していた以上のやさしさと安心感があることに気づくかもしれません。

そして、心の奥深くにある静かな場所から、そっと導きがやってきます。

それは多くの場合、「声」としては聞こえません。
でも、ふと浮かんだひらめきや、ある言葉への反応、人の話のなかの一節、ラジオから流れてきた歌詞などとして、静かにそっと届くのです。

あるいは、ふと立ち寄ったカフェで耳にした会話、目にしたポスターの言葉、思わず開いたページの一節に、なぜか心がピンと反応する──そんなふうに、気づきはとても自然なかたちでやってきます。

その導きは、決して間違わない

この導きは、あなたの小さな思考とは比べものにならないほど、大きな視野を持っています。

あなた自身と、あなたに関係するすべての人にとって、最善の方向へと導いてくれます。
誰も傷つけることなく、すべてが「正しい場所」に収まるように──。

私たちがふだん「直感」と呼ぶものも、この導きのひとつです。
それはただの思いつきとは違い、どこか深い静けさと安心感をともなっているのが特徴です。

そして、その直感を信じて行動してみると、「やっぱり間違っていなかった」と実感できるような出来事が、あとからそっと現れてきます。
そうした体験を重ねることで、導きはますます信頼できるものになっていきます。

だから、状況がどうあれ、あわてず、焦らず。
まずは静かに、自分の内側にスペースを与えることから始めてみましょう。


今日のひとことメッセージ🌱

考えるのをやめたとき、ほんとうの答えがやってくる。
あなたの中にすでにある静かな叡智とつながるために、まずは「静けさ」を選んでみてください。

あなたは最近、考えるのをやめた時間を持ちましたか?


「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 / ヒプノセラピーカウンセリングリコネクション

関連記事一覧